はじめに
走行距離不明のノバを購入してから約1年。オイル消費が目立ち始め、圧縮圧力を測ったところ4番シリンダーだけ極端に低い数値が出た。ヘッドガスケットの抜けを疑い、思い切ってフルオーバーホールを決断。
症状と診断
- エンジンオイルが1,000km以下で1L消費
- 4番シリンダーの圧縮圧力:6kg/cm²(他は12〜13kg/cm²)
- 冷却水に若干の乳白色混濁
- アイドリング時の白煙
圧縮圧力の差と冷却水の状態からヘッドガスケット抜けをほぼ確定。ついでにバルブシールも全交換することにした。
使用した部品・工具
- ヘッドガスケットセット(フェルプロ製)
- バルブステムシール(16個)
- タイミングチェーンセット
- ウォーターポンプ
- トルクレンチ(0〜150Nm)
- バルブスプリングコンプレッサー
作業手順
ヘッド取り外し
冷却水とオイルを抜いてからインテークマニホールドを外す。ロッカーカバーを開けてプッシュロッドを番号順に保管しておくのが後で助かった。ヘッドボルトは外側から内側へ対角線順に緩める。
バルブ作業
バルブスプリングコンプレッサーでスプリングを圧縮してコッターピンを外す。外したバルブはすべてパーツクリーナーで洗浄後、ラッピングコンパウンドで当たり面をすり合わせ。光明丹でチェックしたところ全バルブで均一な接触面が出せた。
ヘッドガスケット交換
ヘッド面とブロック面をスコッチブライトで軽く研磨し、フラット確認。新品のフェルプロ製ガスケットを置いてヘッドを搭載。ボルトは内側から外側へ対角線順に、3段階に分けて規定トルク(68Nm)まで締め付け。
組み立て・エンジン始動
全部品を組み付けてエンジン始動。白煙はまったく出なくなり、アイドリングも安定。圧縮圧力を再測定したところ全シリンダー12〜13kg/cm²で揃った。
まとめ
今回のオーバーホールでエンジンの調子が劇的に改善した。作業時間は2週間ほどかかったが、部品代は約3万円で済んだ。古い車はショップに丸投げするより自分で触った方が車への理解も深まるし愛着も増す。