ノバで走行中、ブレーキ時に若干の「カタン」という異音が発生。
詳細に足回りを点検したところ、キャンバー・キャスター調整用シムが抜け落ちていました。
キャンバー及びキャスターの角度が狂うとハンドリングやタイヤの偏摩耗に影響を与えます。
今回は、シボレー系旧車のキャンバー及びキャスター調整について、実際の作業手順や注意点を解説します。
DIYでの調整も可能なので、ぜひ参考にしてみてください!
準備
工具

使用工具
- 水準器
(キャンバー調整用でも可)- 長いマイナスドライバー
(こじり用に使うため丈夫なもの)- 11/16インチレンチ
LIKENNY 水平器 マグネット 水準器 ミニ 目盛り付き 高精度 傾斜 レベル磁気 測定器 測定工具 30cm 角度測定 ツール 水平校正用 DIY 大工道具 建築現場 工具 取り付け 距離測定器
Alioay 車/トラック用 磁気 ユニバーサルゲージツール 磁気ゲージツール 汎用型 アライメント調整 キャンバー角度測定 ツール 高精度 高強度 高靭性
部品

キャンバー角、キャスター角調整シムキット
キャンバー・キャスター調整シム
1/64″,1/32″,1/16″,1/8″(インチ)の厚みのシムセットです。

いろんな種類があります
目的は同じですが色々タイプがあるみたいです。
Funtasica オート アライメント シム アソートメント キット、キャンバー アライメント用ユニバーサル
症状

アルミワッシャーで自作したシムは痩せて抜け落ちたようです
右側アッパーアームの写真です。
キャンバー・キャスターアジャストシムが抜け落ち、アッパーアームがグラグラになっています。
気づいた要因は、下記2点です。
異変
- 走行中のブレーキ時に「カタン」という小さな音が毎回鳴る。
- ステアリングが以前より気持ち右に切らないと直進しない。
以前にも同じ症状が発生し、シムが抜け落ちて行方不明になりました。
シムの代わりに、ワッシャーを切って自作したシムを入れていたのですが、また抜け落ちたようです。
ホイールアライメントの純正値
シボレーノバ、アライメント値
今回は左タイヤと角度を合わせますが、ホイールアライメントのカタログ値は左記表の数値となります。
現状のキャンバー角
左タイヤ

左側は2°のネガティブキャンバー

こちらは、左タイヤです。
左タイヤはシムが抜け落ちていない為、こちらの数値を参考にしたいと思います。
水準器にてキャンバー角を測定します。
水準器では約2°のネガティブキャンバーでした。
右タイヤ

左タイヤは1°のネガティブキャンバー

ちなみに、右タイヤは約1°のネガティブキャンバーでした。(シムが抜けてグラグラなので数値は簡単に変わります。)
シムが抜けてタイヤが立ったと思われます。
キャンバー調整
作業はジャッキで上げずに行えます。

キャンバー角はシムの厚みで調整します。
まずは、シムをすべて抜き取ります。

右側のシムは前側1/2″、後側31/64″。

左側に入っていたシムです。
新しいシムの目安は左タイヤのシムを目安にします。
前側(写真左側)合計1/2インチ。
後側(写真右側)合計31/64インチ。
前後のシム厚が異なるのは、キャスター角を与える為です。

それぞれの厚みの違いです。
シムの厚みはこんな感じです。
1/64″や1/32″はかなり薄いですが、1/8″や1/16″だとそれなりに調整が効いてきそうです。

右側作業中。
それでは、シムを挿入していきます。
ナットを少し緩めたあと、
マイナスドライバーでアッパーアームとボディーの隙間を広げつつ、シムをさしこんでいきます。
シムを減らすとポジティブキャンバーになります。
シムを増やすとネガティブキャンバーになります。
キャンバー角は前後同じ厚みのシムを増減させることで調整できます。
1/8″=0.5° 、1/16″=0.25°、1/32″=0.125、1/64″=0.062°
と調整できます。

右側 前後ともに合計7/16インチ
キャンバーについては左タイヤを参考に前後ともに、1/8インチが3枚と1/16インチ1枚のシムをさし込みました。

右側も約2°のネガティブキャンバーに
ナットをしっかり締め込み、一度キャンバー角を測り、左タイヤと同じく2°のネガティブキャンバーになっていることを確認します。
キャスター調整

続いてキャスター角を調整します。
キャスター角はシム厚の前後差で調整します。
前側シムの厚みが多いとネガティブキャスター。
後側シムの厚みが多いとポジティブキャスターになります。
キャスター角は前後のシム厚の差で調整します。
前後差が1/8″=1° 、1/16″=0.5°、1/32″=0.25° 、1/64″=0.125°
と調整できます。

右側キャスター調整。前3/8インチ、後1/2インチ

左側も前3/8インチ、後1/2インチに変更。
現状左タイヤのシム厚だと若干ですが、ネガティブキャスターになり、直進安定性が損なわれます。
左右のタイヤ共に、シムの厚みを
前側を1/8インチ3枚。
後側を1/8インチ4枚にしました。
これにより、1°のポジティブキャスターにすることができます。
試走行


最後に試走行してみました。
動画の最後でも分かるように、直進時にハンドルセンターがバッチリ出るように戻りました。